クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
琥珀「…あいつらが来たぞ。」
琥珀がドアの方を見てそう呟き、立ち上がった。
神楽「え?そうなの??
じゃあ、キリよくてよかったー」
神楽は手に持っていた整ってるトランプを、そのままケースにしまって立ちあがる。
それにつられるように、陽向、俺、凪、紫月、そして彼方という順に立ち上がった。
彼方「…行くぞ。」
そして、彼方の掛け声と共に俺たちは先代を出迎えるため、幹部室を出る。
志「おー、久しぶりだな!」
雷「まあ、クリスマス振り?だったしな」
下っ端に囲まれ、俺たちに気がつき、笑いながら先代同士話している。
陽向「…あれ??白たちも一緒に来たのか?」
陽向のその言葉に、先代たちの固まりをよく見てみると、白、青、翼、昴、葉の5人も一緒にいた。
翼「あ、!うん、さっきそこでばったりあって。」
先代たちの方に固まってる、下っ端たちの隙間から、バラバラに5人が顔を出して階段を登ってきた。
でも、先代たちは全員下っ端たちに捕まっていて、なかなか上がってこない。
いい加減声かけようか、とか考えていると、俺の背後から声がした。
琥珀「…早くしろよ。時間無くなるんだけど」
呆れたような琥珀の声は、騒がしいこの中で聞こえるとは到底思えなかったが、遠くにいた先代たちも下っ端たちも聞こえていたらしい。