クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
またあとでなー。とか言って、先代たちは階段を上がってきた。
彼方「…始めていいぞ!」
ワー ザワザワ-
それを見た彼方の合図で静かになっていた下っ端たちが再び盛り上がる。
紫月「先代方、白たちもいつものところへ。」
先代たちが通るために、俺たちは階段の脇により、前を先代たちが、白たちもそれについていく。
そして、俺も彼方、凪に続き、幹部室へと向かった。
-バタンッ
志「…全員揃ったか?」
凪「はい。」
この中で一番先代である志さんが言い、報告会が始まった。
朱羽「じゃあ、彼方、報告を…」
円「あ、ちょっと待ってくれ。
報告の前に、俺から話がある」
「「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」」
朱羽さんの言葉を遮り、円さんが真剣な顔で言ったため、俺たちは思わず声を出した。
先代たちも何も知らないらしく、不思議そうな顔で円さんを見た。
円さんはそれに気にすることはなく、いいか?と真剣な顔つきで俺たちをぐるーっと見渡す。
一番端にいる俺に目を止め、俺と目が合ったから、一つコクンと頷いた。
それを見た円さんは、やっと俺から目を外し、話し出した。