クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
円「……単刀直入に言う。
この中に"スパイ"がいる。」
「「「「「「「「「「「「「…えっ、?」」」」」」」」」」」」」
…っ!!
なんでっ、!?
志「どういうことだよ!?」
雷「"スパイ"って、なんで…ッ!」
円「そんなん俺が聞きてぇよ!!」
俺は驚きすぎて何も言えず、志さんと雷さん、京さん、飛鳥さんの4人は円さんを向いて声を荒らげた。
円さんも髪をぐしゃぐしゃにかき混ぜ、声を大にして言い返す。
俺は、そんなことも気にならないほど混乱していた。
…なんで!?
なんでバレてんだよっ!
"ボス"がやったのか!?
っ…いや、そんなわけがない。
"ボス"がわざわざバラすようなことをするはずが無い!
…じゃあなんで?
俺の他にスパイがいるのか、?
混乱する頭で次々と可能性を巡らせていく。
すると、突然背筋が凍るような殺気がした。
「「「「「「「「「「「「「ッッ…!!」」」」」」」」」」」」」
今まで感じたことのない強い殺気に声が出ないほど震えた。
その中でも、琥珀や陽向、志さん、円さん、雷さん、京さん、飛鳥さんの7人は椅子から立ち上がり、部屋を出た。