クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
俺たちも、自分で自分の身体を抱きしめながら恐る恐るついていく。
…さっきまで混乱していた頭には、恐怖と緊張しかなかった。
バンッ
いつもの幹部室のドアを開け、全員で下を覗いた。
「「「「「「「「「「「「「っ!!??」」」」」」」」」」」」」
下に広がる光景に、俺たちは目を見張った。
壁中に張られる細い糸のようなものに下っ端全員が吊られている。
中には気絶しているものもいた。
そんな中、ただ一人だけ立っている長袖の白いワンピースを着ている人物に目を向けた。
っ!!
目が合っただけで、更にさっきの倍の殺気が伝わってきた。
コツッコツッ
誰も声が発せない中、その人物の足音が倉庫に響く。
下っ端に隠れて見えなかったその人物が、階段の一番下の段に立ち、俺たちを見上げた。
「「「「「「…!嘘だ……っ!」」」」」」
彼女を見て、志さん、円さん、雷さん、京さん、飛鳥さん、希輝の6人が声を揃えてそういった。
…嘘?…どういうことだ、?
誰だ、彼女は。
??「(ニッコリ)僕が誰だかわからない?」
にっこりと笑いながら一段一段近づいてくる。
陽向「あ"ぁっ!!」
彼方「陽向!?」
いきなり頭を押さえてしゃがみ込んだ陽向に、今まで動けなかった彼方が駆け寄る。
琥珀「…っ…!!」
それに続き、琥珀まで頭を押さえてしゃがんだ。
頭が痛いのか!?