クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
衝撃的な真実に、俺たちは何も言えない。
そんな俺たちをクスクスと可笑しそうに笑いながら俺たちを追い詰めていく。
向日葵?「"光陰"。
知ってるでしょ?有名な殺し屋。
その光陰は僕だよ。
あぁ、あと"罪"。これも殺し屋だね
僕は2つの殺し屋をやってたんだ。
この手で、何百、何千と殺してきた。
あんたたちの仲間である間もずっと、ね
どう?ずっと殺人犯と一緒にいた感想は。
上出来な演技だったでしょ?
伊達に何年も人を騙してきてないからね」
心底嬉しそうに笑い、一段また近づく。
そんな向日葵を目の前にさすような顫動が背中を駆け巡る。
何が怖いのか。
そんなことを訊かれたとしても俺にもさっぱりわからない。
それでも、頭の中は恐怖で支配されている。
??「クロ。」
向日葵?「…ッ!……」
"クロ"と口にした人物の声は、倉庫入り口付近から聞こえた。
向日葵はその人物に呼ばれた時、一瞬、ほんの一瞬だけ怯えたような表情をした気がした。
きっと、気のせいだけど。
コツンッコツンッ
その人物が履いている靴が倉庫に響く度に、俺たちは身を固くする。
その人物が見えたのは、階段の一番下の段にその人物がついた時だった。
伊織「っ…!!」
俺は目を疑った。
それもそうだ。
その人物は、俺が最近まで連絡をとっていた人物だったのだから。