クロ * Full picture of the plan * Ⅳ



向日葵はくるりとこちらを向き、再びにっこりと笑う。



向日葵?「なに?"メグちゃん"。」



円「…ッッ!!
なぜお前は死んだと嘘をついた!?
何のためにお前はっ…」



向日葵?「……ねぇ、それって答えは必要?僕は復讐の為だけにここに入った。

そして、"百桃"が死んだのは事実だ。
あんたたちが"百桃"を責めたから。




"百桃"は脳の奥底で深い眠りについているよ。一生、出て来ないかもね?

でも別に構わないよね?
だってもう必要ないんだから」



向日葵の言葉を聞いて、どんどんと青ざめる雷さん、京さん、飛鳥さん。



向日葵?「…"ココちゃん"、"メグちゃん"、"らーちゃん"、"きょーちゃん"、"あーちゃん"。」



「「「「「っ!!!!」」」」」



向日葵?「僕はね、"きーちゃん"を殺そうとした。まぁ、殺せなかったけどね?
でも、次に僕の前に現れたら必ず殺すよ。それが僕の存在価値だ。



…二度と会うことのないことを願うよ。」



フワリ--



…初めて、向日葵の本当の笑顔を見た気がした。



こんな状況で本当の笑顔なんて、とも頭の隅で思ったが、やっぱりそれは見たことのない、偽りない笑顔だった。……気がする。



そんな向日葵の笑顔を見た先代5人は一気に動き出す。



ダッ



俺たちの横をすり抜け、階段を飛び降りた。



向日葵?「…"僕"は、邪魔をする奴が大嫌いなんだ。」



シュッ



「「「「「うわ…っ!」」」」」


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