クロ * Full picture of the plan * Ⅳ
志「…悪い。助かった」
少し俯きがちに言われ、思わず目を丸くした。
……あぁ、こいつも堪えてるのか、、。
そう考え、俺は何も言わず次の奴に向かおうとした。
だが、
バァーンッ
それは、壊すくらいの勢いで開けられた倉庫の扉の音で無理だった。
そして、その音により全員が我に返った。
それと同時に扉を開けた人物たちに注目が集まった。
秋良「光っ!!」
春暁「おいっ!光いるんだろ!?」
入って来たのは、アキラさんとハルさん。
2人は倉庫に響き渡る声で光(ヒカル)と呼び、中へ入って来た。
だが、その声もこの現状をみて止んだ。
秋良「ッ…!なんだよこれっ!!」
春暁「おい、山岸。上。」
一時、目を見開いてパニックとなったアキラさんに、ハルさんは二階を指さす。
上にいる彼方たちを見たアキラさんは、パチパチと瞬きを何度もしながら上に聞こえるように声を出した。
秋良「…おい、これはどうゆう状況だよ?」
吊るされてる下っ端と共に下にいる俺やひな、志たちのことも気がついてない。
じーっと上にいる奴らだけを見つめている。
瞬也「っ、秋……、。
お前なんでここに?仕事は、??」
斗真「来れないんじゃなかったのかよ?」
なるべくいつものように。とか思ってるんだろうが、混乱とまだ残る恐怖で声が震えている。