サバイバル学園
「そ、そんな……。

嫌だよ。

私、死にたくないよ……。

熊田先生、私たちを助けてよ!」




美愛はそう言って、両手で顔を覆って泣き出した。




「みんな、今回のミッションは、本当に理不尽だとオレも思う。

だけど、やらなくちゃならないんだ。

やらなくちゃ、無条件で死ななくてはならないから……」




「それなら、やるしかないだろ!」




毒マムシがイスの上でふんぞり返って、冷たくそう言い放った。




「きっとこのサバイバルイベントは、莫大な金が動く。

その莫大な利益の恩恵を受けるのに、命をかけるのもおもしろい。

平凡な毎日の中で、いたずらに年を取っていくよりも、一か八か、命をかけて、夢を叶えるのもありなんだ」
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