サバイバル学園
「みなさんには、生物学の弱肉強食の実験材料になってもらいます。

人類は自分たちに危害を及ぼす動物を遠ざけ、繁栄の日々を送っています。

しかし、もしも人類が再び、弱肉強食の世界に戻ったならば、どうなるか?

その様子を私たちは見てみたい」




「ふざけんなよ!

聞いてねぇぞ、そんな話」



一人が不満を声にすると、次から次へと声が上がった。




「何が弱肉強食だよ、馬鹿馬鹿しい」




「止めましょう、こんなイベント。

胡散臭いわ」




「何が夢を後押しするだよ。

オレは動物のエサじゃねぇよ」




オレたちの不満の声を無視するように、黒川がバックの中から、防毒マスクを取り出し、それを被り始めた。




「おい、黒川!

そのマスクは何のマネだよ。

オレたちをバカにしてんのか?」




オレがそう叫んだとき、第一会議室のドアが勢いよく開けられ、防毒マスクを被った男、約十名が、一斉に第一会議室になだれ込んだ。
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