サバイバル学園
「何だよ、毒マムシ。

オレたちに何か用か?」




オレは拳を固く握りしめた。




今はサバイバルイベントの真っ最中だが、そんなことはオレには関係ない。




気にくわないヤツは、ぶっ飛ばす。




それがオレの中の大切なルールだ。




「赤虎とハヤブサの顔を見かけたからよ、声をかけたくなっただけだよ。

朝陽学園の有名人が簡単に死んだら、つまらないだろ?」




オレはそう言って、ヘラヘラと笑っている毒マムシの胸ぐらを掴んで、怒鳴りつけた。




「おい、毒マムシ!

他県でケンカ負けなしだったかどうか知らないけどなぁ、お前ごときにビビるオレじゃねぇんだ。

上等だよ!

お前が猛獣に食われる前に、オレがここでぶっ殺してやる!」
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