サバイバル学園
オレの右の拳が空を切り、代わりに毒マムシの右拳がオレのボディをとらえていた。




オレは毒マムシの強烈なパンチに、一瞬、息が止まって、毒マムシから後ずさった。




〈 こいつ、強い!

こんなにケンカ慣れしたヤツ、ハヤブサ以来だぜ。

どうやら他県でケンカ負けなしは、ハッタリじゃないみたいだ 〉




「どうした赤虎!

朝陽学園の有名人の実力は、そんなもんか?

早くオレをぶっ飛ばしてみろよ!

ケンカ負けなしなんだろ?」




「テメェ!」




オレはそう低い声でつぶやいて、拳を固く握りしめた。




「毒マムシ!

テメェ、上等だよ!

ぶっ殺してやる!」
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