サバイバル学園
「虎男、止めろよ!

今、ケンカなんかしても、意味ないよ!」




舞子の声が教室の中に響いたが、オレはお構いなしに、毒マムシに殴りかかった。




でもそのとき、オレは仲間の一声で我に返り、毒マムシから目をそらした。




「アニキ!」




それはチョロ助の悲痛な叫び声だった。




オレはいつもとは違うチョロ助の声に、違和感を覚え、教室の入口に立つチョロ助に目を向けた。
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