サバイバル学園

国が主催のサバイバルイベントは、オレが思っている以上に刺激的なイベントだった。




人間と猛獣がこの朝陽学園の中で、生きるか死ぬかの争いをする。




実際にライオンに食われた男子生徒を目にしたとき、オレの胸は高鳴った。




この刺激的で、非日常的な空間は何なんだ。




いつもの平和ボケした淀んだ毎日とは違う躍動感。




オレが死の恐怖を感じるとき、オレは生きていることを実感できた。




人間だって、大昔は野性の動物だった。




きっと弱肉強食の中で生きていた。




ああ、こんな胸が踊る夢の空間を作ったサバイバルイベントの主催者にオレは会ってみたい。




きっとそいつは、オレと同じく、イカれたヤツだと思うから。