サバイバル学園
サバイバルイベントは、二日目にして、激しさを増してきた。




オレたちに下されたミッションは、十八名中、生き残った十三名がミッションクリアー。




つまりイベント主催者のうち、五名が死ななければ、ミッションクリアーは永遠にない。




普通の人ならば、このミッションをとても厳しいミッションだと思うかもしれない。




だけど、オレは普通の人とは違う。




こんなミッションの必勝法くらい簡単に思いついた。




何も五名が猛獣に食われるのを待つことなんてない。




オレたちがイベント参加者を狩り、半殺しにして猛獣のエサにしてやればいい。




オレにはそれができる力がある。




オレの毒マムシというあだ名は、本名の毒島勝巳だけを意味しているわけではない。




オレの内面の不気味さをマムシの不気味さと被らせて、誰かが口にし始めたあだ名なんだ。




オレはひそかに、自分のあだ名を気に入っている。




オレはたしかに、マムシみたいに陰険で厄介な男だから。
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