サバイバル学園
「当たり前だろ。

黙ってたら、二時間後にこの首輪が爆発して、オレたちは死ぬんだ。

黙って、何もしないまま死ぬくらいなら、オレたちは戦うべきだ!」




「アニキの言いたいことはわかりますけど、オレ、ライフル銃なんて、使ったことねぇし……」




チョロ助がそう言うと、虎男は笑いながらチョロ助に言った。




「チョロ助は情けねぇなぁ。

そんなんだから、他校の奴らにナメられるんだよ!」




「でも、虎男くん、私は怖いよ……。

わけもわからないまま、こんなイベントに参加させられて……」




美愛が泣きそうな顔でそう言ったとき、オレは美愛に優しく言った。




「心配するな、子猫ちゃん。

オレが守ってあげるから……」
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