サバイバル学園
「あれが何なのか、考えていても仕方がない。

食堂の前に行ってみようぜ。

そうすれば、きっとその答えがわかるから」




オレがそう言うと、美愛とチョロ助は、小さくうなずいて、オレの意見に賛成してくれた。




「もしもオレたちが、食堂の入口まで行って、おかしいと思ったら引き返そう。

オレたちが猛獣を倒すと決めたとしても、やっぱり大切なのは、自分の命だ。

ゲームの世界なら、オレたちは生き返れるけど、これは悪夢みたいなリアルだから、オレたちの死をなかったことにはできない。

おかしいと思ったら、自分の本能を信じるんだ」




オレたちは、三人グループで、校舎内を歩っていたが、美愛はきっと猛獣とは戦えないため、猛獣との戦いのとき、オレが頼れるのはチョロ助だけだ。




「ハヤブサさん、食堂に行ったら、もしかして食い物がありますかねぇ」




チョロ助がヘラヘラと笑ってそう言ったとき、オレはチョロ助に気合いを入れた。
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