サバイバル学園
「それじゃ、みんな行こうぜ。

オレたちは生き残れる!」




オレはそう言って、鉄製の扉に手をかけた。




そしてゆっくりとその扉を開けると、誰もいない廊下に足を踏み入れた。




3年1組の教室から南へと続いている長い廊下。




そこはシンとしていて、猛獣の気配はなかった。




「取りあえずは、となりの教室からだな」




オレがそうつぶやくと、オレの仲間たちは、小さくうなずいた。




「早いとこ、色んな教室で名前を書いてきて、安全地帯に戻ろうぜ!」




「ハヤブサの言う通りね。

スピード勝負で行きましょう」




「さすが女王蜂。

気が強い」




学ちゃんがそう言ったとき、みんなが笑って、場が和んだ。
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