サバイバル学園
「赤井くんは、本当に懲りないわね。

そんなことをしても無駄なことは、もうわかっているはずなのに!」




北村先生はそう言って、オレたちの鉄の首輪を操作するリモコンをオレに向けた。




「赤井くん、あなたは身を持って知っているはずよね。

その鉄の首輪がある限り、あなたの抵抗は無駄だって」




オレは北村先生のその言葉にゾッとして、顔がひきつった。




オレが必死にイベントの主催者側に抵抗しても、きっとそれは、無駄な抵抗でしかないだろう。




でもオレは、それでも無駄な抵抗を続けたかった。




大切な仲間のために……。




オレがオレであるために……。
< 396 / 638 >

この作品をシェア

pagetop