サバイバル学園
舞子の悲痛な叫び声が、オレの耳に届いていた。




オレの抵抗は、本当に何の力も持たないちっぽけな抵抗だ。




だけどオレは、チョロ助の気持ちを思うと、何もせずにはいられなかった。




ケンカをすれば、負けてばかりの弱っちいチョロ助なのに、オレはオレを慕ってくるチョロ助がかわいくて、いつでもチョロ助に目をかけていた。




オレは、まるで出来の悪い弟みたいなヤツが、死刑台に向かっていくのを何もしないで見ていられない。




オレはあんたらに罰を受けても構わない。




だから、お願いだ。




チョロ助を連れて行くな!
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