サバイバル学園
「毎日ダラダラと時間つぶして生きてるだけの虎男に、夢なんかあるの?」




舞子がそう言ったとき、オレは思わず、口ごもった。




「たしかに、オレに夢なんかねぇけどよ……」




オレは自分が将来、何になりたいのか、わからなかった。




とりあえず、学校に来て、ダラダラと時間を過ごして、仲間と一緒に笑って、気にくわないヤツとケンカをして、オレの一日は終わる。




そんなオレの毎日に、オレは不満があるわけでは決してない。




だけどオレの胸の中に潜んでいる不安が、ときどき頭をもたげて、オレに問いかけてくる。




お前は今のままで、後悔しないのかって……。
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