サバイバル学園
「ふざけんな、このクソ教師!

人間がライオンと一対一で戦って、勝てるはずがあるかよ!

そんなことくらい、何にも知らねぇ子どもでもわかるだろ!」




「フフフフフ。

たしかにその通りね。

だから私たちは、あなたに素手でライオンと戦えなんて言わないわ。

あなたのために、ライオンと戦うための武器は、ちゃんと用意してあります」




「武器だって?

その武器があれば、オレはライオンに勝てるのかよ!

何なんだよ、その武器って!」




「あなたの武器は、あれよ」




北村先生はそう言って、鉄格子の扉越しに、その武器を指差した。
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