サバイバル学園

３年１組の教室の鉄製の扉が開いて、北村先生と熊田先生が台車に食事を乗せて入ってきた。




サバイバルイベントが始まってから二日目、何も食べていないイベント参加者は、空腹に苛立っていた。




このサバイバルイベントには、命の危険だけがあって、自由も食事も楽しみもない。




空腹を抱えたまま、明日のミッションを迎えるなんて苦痛と絶望でしかない。




みんながそんな思いを抱いている中、熊田先生が教壇の前に立ち、みんなに話しかけた。