サバイバル学園
「どうして食事は三人分なんだ?

サバイバルイベント二日目の生き残りが十三名、だけど食事は三人分。

サバイバルイベントの主催者は、どうしてわざと揉め事を持ってくるんだ?

サバイバルイベントの主催者は、オレたちに殺し合いをさせるつもりか?」




「赤井虎男くん、あなたは勘が鋭いわ」




北村先生がそう言って、少しだけオレたちに微笑んだ。




「食料が限られているとき、強い者だけがその食料にありつき、生き延びられるの。

それもまた立派なサバイバルよ。

この限られた食事も、イベントの一環なの」




〈 ふざけてやがる! 〉




オレはそう思って、おもいっきり歯ぎしりした。




〈 みんなが空腹を抱えているのに、こんな場所にオレたちを監禁して、食料も与えないなんて。

オレたちに、人権はないのかよ。

オレたちは、国の家畜じゃねぇんだ! 〉
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