サバイバル学園
最後のミッション
オレたちは、空腹の中でサバイバルイベント、最後の朝を迎えていた。




サバイバルイベントの主催者の言葉が本当ならば、オレたちは今日一日を生き延びれば、この朝陽学園の校舎から解放され、国に夢を後押ししてもらえるはずだった。




〈 もうすでに半分以上のイベント参加者が死んでしまった。

間違いなく今日も、たくさんの犠牲者が出るだろう。

オレたちは、生きてこの朝陽学園の校舎を出られるだろうか? 〉




「おう、虎男。

よく眠れたか?」




そう言ってハヤブサが、オレの後ろから話しかけてきた。




「腹がへって、ろくに寝れなかったよ。

イベント主催者のヤロー、二日も飯を食わせねぇなんて、本当にクソだぜ」




「悪いな、虎男。

オレが毒マムシに負けたばっかりによ」




ハヤブサはそう言って、昨日のケンカで腫れ上がった顔をしかめた。
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