サバイバル学園
「信二、孝信、ライフル銃を構えろ。

敵は最速の猛獣だ。

逃げるな!」




オレと孝信は、毒島くんのその言葉に反射的にライフル銃を構えた。




毒島くんの言うことには逆らえないと、オレたちは頭の中に刷り込まれていて、ライフル銃を構えることに迷いはなかった。




だけど、オレたちがチーターにライフル銃を撃つまで、間に合いそうもない。




チーターは、もうすぐそばまで迫っている。




オレはチーターが迫りくるその様子を恐怖しながら見ていたとき、毒島くんが突然、孝信の背中を思いっきり蹴飛ばし、孝信は勢いよく、廊下に転がった。
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