サバイバル学園
オレと舞子はそうしているのが当たり前のように、強く強く、抱きしめ合った。




不安な気持ちが、余計にお互いを必要として、オレたちは、離れることができなかった。




「舞子、あと三時間、オレたちは絶対に生き抜こう」




「当然よ。

私たちはこんなところで死ねないから……」




「オレが舞子を守ってやるよ。

絶対に!」




「虎男、そんな約束しても大丈夫なのかよ」




「任せろよ。

オレは朝陽学園の赤虎だぜ。

約束くらい守れるさ」




「それじゃ、私は虎男の言葉を信じるよ」




「任しとけ!

オレたちは、こんなところで死ねないから……」




オレはそう言って、舞子を強く抱きしめ、もう一度、キスをした。
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