サバイバル学園
「十八時過ぎに正門から出れるように門を開けます。

正門をくぐり抜けたら、サバイバルイベント生き残り確定です。

そして、もう一つのミッションクリアーの方法は、サバイバルイベントの唯一の生き残りになること。

サバイバルイベントの唯一の生き残りは、上空にいるヘリコプターで自衛隊が救出に向かいます」




オレたちは、昇降口を出たばかりのところで、その校内放送を聞いていた。




オレは目の前にいるライオンたちを見つめながら、この校庭を抜けていくのは、自殺行為だと思った。




この広い校庭をライオンたちに襲われずに、抜け出すことがイメージできない。




真剣にこのサバイバルイベントを生き残ろうと思ったならば、サバイバルイベントの唯一の生き残りになり、上空のヘリコプターにいる自衛隊に救助してもらうのが、現実的だった。




オレが目の前に広がる光景に愕然としている今も、運命の十八時は、刻一刻と迫っている。




オレはとなりにいる舞子の肩を抱きし寄せ、舞子に言った。
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