サバイバル学園
しだいに近づく巨体のライオン。




オレと舞子はそのライオンの前で、二手に別れて、懸命に走っていた。




自由が待っているその場所まで、あと200メートル。




オレたちは、学園ジャングルに姿を変えた朝陽学園から抜け出せる。




全力で走っているオレは、正直、息苦しかった。




でも、あと少しだからと、オレは自分に言い聞かせ、全力で走り続けた。




自分の未来を失わないために……。
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