サバイバル学園
大切な仲間たち
意識を失い暗闇の世界にいるオレに、誰かが話しかけていた。




「虎男、起きなよ。

ねぇ、虎男!」




オレはオレを急かすその声に、仕方なく目をこすって、ゆっくりと目を開けた。




すると目を開けたその先には、オレを見つめる舞子の顔があった。




その舞子の顔は、いつもと変わらず、愛らしくて、オレはそんな舞子の顔を見ていると、自分は夢の世界にいるんだなって、何となく思った。




だって舞子は、さっきオレの目の前で死んだから……。




死んだ人間は生き返らないから……。




オレはゆっくりと上体を起こし、辺りを見渡した。




オレのまわりは、一面の花畑だ。




赤い花、黄色い花、白い花、紫の花、青い花。




色とりどりの花たちが、オレたちを囲んでいて、まるでここはおとぎの国だ。




オレがまだ、自分が置かれている状況を理解できずにいるうちに、舞子はオレに話しかけてきた。
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