サバイバル学園
「だから虎男は、私たちの分まで生きて。

私たちは、虎男の幸せを願ってる。

私たちは、仲間だから」




舞子がそう言うと、辺りは急に暗くなり、舞子たちの姿は消え去った。




オレは一人残された暗闇の中で、辺りを見渡し、叫んでいた。




「みんな、どこに行ったんだ。

オレを置いていくな!

オレたちは仲間だろ!

ずっと、ずっと、仲間だろ!」




オレの叫び声が、闇の中に消えたとき、オレは揺れるヘリコプターの中で目を覚ました。
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