サバイバル学園
｢赤井虎男くん、サバイバルイベント、唯一の生き残りおめでとう。

私たちは、決して嘘はつかない。

虎男くんの夢は、間違いなく国が後押しするだろう｣




オレはその声がした方に顔を向けた。




するとそこには、オレたちに最初にサバイバルイベントの説明をした黒川という男が立っていた。




｢虎男くん、君の命は、自衛隊が救ってくれたよ。

虎男くんがサバイバルイベントの唯一の生存者になったとき、国が自衛隊に指令を出したんだ。

赤井虎男の命を救え、って。

それで自衛隊はヘリコプターで校庭に下りていき、意識を失った虎男くんを救助したんだ｣




オレは黒川の言葉で、自分が生き残った理由を知った。




オレの命を救ったのは、このサバイバルイベントの主催者だ。




オレはそのことが許せなかった。
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