サバイバル学園
オレたちは、まだ高校生だ。




オレの仲間には、たくさんの可能性がある未来があった。




オレは死んでしまった仲間たちを思って、胸が痛んだ。




〈 たとえ百億円の金があっても、オレの仲間たちは生き返らない。

あんたたちが、みんなを殺したんだ! 〉




この先、どうなるかわからない未来だから、オレたちは、自分の未来に期待して、夢を見る。




そして、このサバイバルイベントのせいで未来を奪われてしまった仲間たちは、もう二度と夢を見ない。




〈 オレは真中晋平にわからせてやるんだ。

突然、理不尽な死が訪れる、悲しみと無念さを 〉




オレはヘリコプターの床に這いつくばりながら、黒川をにらんだ。
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