裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)
……来てくれるかな。


ドキドキしながら中庭に行くと。


「自分が呼び出しといて俺より遅いってなんなの?」


不機嫌そうな琉生くんがいた。


「えっ……ご、ごめんっ!」


なんであたしより先に来てるの!?


ビックリして、あわてて駆け寄る。


琉生くんの首元には、あたしがあげたマフラー。


ちゃんと使ってくれてるのが、すごくうれしい。
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