裏アリ王子の彼女になりました(ニセの)
「…………ウソ?」


ニセカノとして、チョコを用意したと思ってる琉生くんに。


「ここで初めて琉生くんに会った時、俺のこと好きじゃないよなって確認されたけど。

実は……あたし……琉生くんが好きでした!」


「……っ!?」


驚き顔の琉生くんに、スカートの中で、約1年温めた消しゴムを差し出す。


「……なに、これ」


もう、覚えてないよね。


「入試の日、消しゴムなくしちゃって。琉生くんが貸してくれたの」
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