たんていもどき?
(はぁ‥ 今日は全然依頼になりそうな事ないし喧嘩の仲裁にはなれなかったしいい事ないなぁ‥

事務所の中に入りいつも通りココアを作ってオフィスチェアーに座ってパソコンの電源をつけては動画サイトばかり見ては爆笑し探偵としての仕事はほとんどしていない。

「あっはっははは! あーおんもしろー!」

そんな動画を見て爆笑してる時だった。

ガチャ‥

事務所のドアが開き誰かが入ってくる。
優奈はまた麻帆が茶化しに来たと思い攻撃態勢に移り台所のオタマを取り出した。

「おりゃぁぁぁぁぁ!とうっ‼︎」

「あのーここたん ぐぁっ


事務所のドアに向かって走り出し入ってきた人物の頭に直撃した。

「ぐっ‥ い、 いってぇな!何すんだテメェ‼︎」

ドアから入ってきた人物は今日帰りに見たアパートで喧嘩していた少年だった。

「ゔぇぇっ!ご、ごめんなさい、てっきり麻帆ちゃんだと思って。」

「はぁ?誰だよそれ‥ いきなり調理器具で攻撃してくるとかアンタ頭どうかしてるぞ! てかここ本当に探偵事務所であってるのか? 探偵さんに依頼したいんだけど」

頭をこすりながら優奈に質問した。

焦っていた優奈の表情がニヤリと変わった。

「依頼ですね〜!先ほどは失礼しましたここの探偵事務所で探偵をしているスーパー探偵高木です!あ、ちなみに探偵はあたししかいないんで♡」


は?

少年は思わず は? と口にしてしまった。少年が は?と思ったのも無理はない、高木優奈の見た目は完全に中学生レベルの身長でワークキャップを被っておりダボダボのパーカーを着ている奴がここの探偵事務所の探偵でしかもこの子しかいなと言われた依頼主の気持ちが は? の一言で全て表現されていた。
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