心のそこから愛する人
     次の日の放課後


「真佑、ちょっと来て」


手をひかれた。


「どこいくの、瞬」


手をひかれて、来た先には仁君がいた。


「大島」

「新谷、どうしたんだよ」


私の手をぎゅと握って。


「こいつは、俺が貰うから」


そのとき、仁君が不適な笑みをした。


「性悪女の為に頑張るなぁ、お前。

俺を選ぶような女はバカなんだよ。

俺は遊べればいいのに、本気になるとでも
思ったのか」


酷い、仁君の事を信じたのに、
やっぱり私バカだ。


「だから、真佑は、俺が幸せにする」


「勝手にするば」


「勝手にするよ。

真佑、行こう」

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