さよなら、愛しき人。【完】
あんなに辛かったはずなのに、今ではすごく幸せ。
ルイもいて、サクラもいて、サクもいて。
毎日がこんなに輝いてる。
眩しい光が差してるみたいに、毎日虹色に光ってる。
泣いていた日々が嘘みたい。
私たちの結婚に反対してたレオさんも、今では仲良し。
サクラとサクを可愛がってくれてる。
オーガはというと、ルイの会社に就職して、専属秘書になってる。
意外と仕事はできるみたい。
よく家に来ては、サクラとサクを可愛がって、お酒を飲んで帰っていく。
「よし、洗い物終わったぁ!」
「お、洗い物終わったの?」
「うん♪ サクラとサクは?」
「ん、今寝たよ」
「いつもありがとね!」
「ううん。ほら、ホットミルクいれるから、ソファで待ってて」
「うん、わかった」
ソファに座り、しばらく待つとルイが隣に座った。
「はい、ホットミルク」
「ありがと!」
「今日もお疲れ様」
「それはルイも同じだよ」
「ねぇ、唯奈。僕幸せだよ」
「……私も。ルイと…サクラやサクといれて幸せ」
「唯奈、2人を生んでくれてありがとう。僕と出逢ってくれてありがとう」
「ルイっ…」
私はルイにギュッと抱きついた。
そんな私を優しく抱き締め返してくれた。
「これからも、僕が3人を守っていくから」
「私も子供を守るよ。もちろんルイも」
「僕に幸せをくれてありがとう」
ほら、今日も私のそばでキラキラと輝く笑顔が溢れてる。