大切な君とI LOVE YOU
今日はオレと魔裟斗の誕生日。
パーティーは内々でやる。
友達の紗耶香ことサヤちんと樹理からは前の日にプレゼントをもらった。
素直に嬉しかった。
二人には
「ありがとう 。」
と言った。
放課後。
佑宇真は何やら用事があるとかで、魔裟斗と一緒に帰っていた。
「寧々ちゃん、今日の誕生日パーティー、楽 しみだね。」
「うん。そうだな。」
そんな話をしていた時、道端でママさんたちが和気あいあいと話をしていた。
小さい子供が離れて、一人で遊んでいた。
ママさんたちの誰かの子供なのだろう。
「危ないなぁ。あんな子供、一人遊ばせて。」
そんな時、その子供が車道に飛び出した。
その時、車が……。
『あっ、危ない!!』
寧々と魔裟斗はそれにいち早く気づき、その子供を庇い、間一髪、助けることができた。
だが、二人は気を失ってしまっていた。
目が覚めると、そこはベッドの上で、病院のようだった。
(あっ、そうか。子供を庇って……。)
起き上がろうとして、身体中が痛かった。
「いたた……。」
身体を触って、微かな違和感があった。
(ん?何か身体が骨張っているような?)
痛いながらも、何とか起き上がって、隣のベッドを見たら、ビックリした。
何と『自分』が寝ていたからだ。
(ええ!?これって、どういうことだ?)
オレは頭が混乱していた。
「う…ん。」
『自分』が目を覚ました。
「寧々ちゃん……?って、ええっ!?僕!?」
口調は『魔裟斗』だった。
『魔裟斗』はガバッと起き上がると、痛みのためか、
「痛い……。」
と言ってうめいた。
10分後。
オレも魔裟斗もだいたいの察しはついた。
二人とも初めのうちは混乱していたが、徐々に落ち着いて、考えられるようになった。
オレが『魔裟斗』になり、魔裟斗が『オレ』になったということだった。
つまりは中身が入れ替わったのだ。
だが、お互いに成り代わり、これから生活しなければならず、問題は山積みだった。
さて、どうしたものかと、二人で悩み出した時に病室の扉が開き、佑宇真一人がひどく慌てた様子で入ってきた。
「寧々!!魔裟斗!!二人とも大丈夫か?」
『うん。佑宇真。大丈夫だ。』
『うん。佑宇真くん、大丈夫だよ。』
二人にそう返事された佑宇真は、一瞬、不穏そうな顔をした。
「どうしたんだ、二人とも?おかしいぞ。」
やはりだてに15年間、幼なじみはしてない。
二人の様子がいつもと違うことを感じているらしい。
『佑宇真、あのね、オレは寧々なんだ。で、こっちは魔裟斗。』
『魔裟斗』の姿をして、こんなことを言われても、信じてくれないかもしれない。
でも、佑宇真だけには分かってほしい。
これがオレの切なる願いだった。
『佑宇真くん、寧々ちゃんの言ってることは本当なんだよ。』
魔裟斗も必死の様子だった。
「待て。分かった。たぶん、二人の言ってることは本当なんだと思う。」
『たぶんじゃない!本当のことだ。これは現実なんだ!』
『そうだよ。佑宇真くん!』
オレも魔裟斗も佑宇真に信じてもらいたくて、必死だ。
「二人とも落ち着けって……。分かったよ。現実なら、これからのことを考えなくちゃな。」
佑宇真のその言葉に二人は落ち着きを取り戻しつつあった。
そして、三人で、これからのことを考え始めたのだった。
パーティーは内々でやる。
友達の紗耶香ことサヤちんと樹理からは前の日にプレゼントをもらった。
素直に嬉しかった。
二人には
「ありがとう 。」
と言った。
放課後。
佑宇真は何やら用事があるとかで、魔裟斗と一緒に帰っていた。
「寧々ちゃん、今日の誕生日パーティー、楽 しみだね。」
「うん。そうだな。」
そんな話をしていた時、道端でママさんたちが和気あいあいと話をしていた。
小さい子供が離れて、一人で遊んでいた。
ママさんたちの誰かの子供なのだろう。
「危ないなぁ。あんな子供、一人遊ばせて。」
そんな時、その子供が車道に飛び出した。
その時、車が……。
『あっ、危ない!!』
寧々と魔裟斗はそれにいち早く気づき、その子供を庇い、間一髪、助けることができた。
だが、二人は気を失ってしまっていた。
目が覚めると、そこはベッドの上で、病院のようだった。
(あっ、そうか。子供を庇って……。)
起き上がろうとして、身体中が痛かった。
「いたた……。」
身体を触って、微かな違和感があった。
(ん?何か身体が骨張っているような?)
痛いながらも、何とか起き上がって、隣のベッドを見たら、ビックリした。
何と『自分』が寝ていたからだ。
(ええ!?これって、どういうことだ?)
オレは頭が混乱していた。
「う…ん。」
『自分』が目を覚ました。
「寧々ちゃん……?って、ええっ!?僕!?」
口調は『魔裟斗』だった。
『魔裟斗』はガバッと起き上がると、痛みのためか、
「痛い……。」
と言ってうめいた。
10分後。
オレも魔裟斗もだいたいの察しはついた。
二人とも初めのうちは混乱していたが、徐々に落ち着いて、考えられるようになった。
オレが『魔裟斗』になり、魔裟斗が『オレ』になったということだった。
つまりは中身が入れ替わったのだ。
だが、お互いに成り代わり、これから生活しなければならず、問題は山積みだった。
さて、どうしたものかと、二人で悩み出した時に病室の扉が開き、佑宇真一人がひどく慌てた様子で入ってきた。
「寧々!!魔裟斗!!二人とも大丈夫か?」
『うん。佑宇真。大丈夫だ。』
『うん。佑宇真くん、大丈夫だよ。』
二人にそう返事された佑宇真は、一瞬、不穏そうな顔をした。
「どうしたんだ、二人とも?おかしいぞ。」
やはりだてに15年間、幼なじみはしてない。
二人の様子がいつもと違うことを感じているらしい。
『佑宇真、あのね、オレは寧々なんだ。で、こっちは魔裟斗。』
『魔裟斗』の姿をして、こんなことを言われても、信じてくれないかもしれない。
でも、佑宇真だけには分かってほしい。
これがオレの切なる願いだった。
『佑宇真くん、寧々ちゃんの言ってることは本当なんだよ。』
魔裟斗も必死の様子だった。
「待て。分かった。たぶん、二人の言ってることは本当なんだと思う。」
『たぶんじゃない!本当のことだ。これは現実なんだ!』
『そうだよ。佑宇真くん!』
オレも魔裟斗も佑宇真に信じてもらいたくて、必死だ。
「二人とも落ち着けって……。分かったよ。現実なら、これからのことを考えなくちゃな。」
佑宇真のその言葉に二人は落ち着きを取り戻しつつあった。
そして、三人で、これからのことを考え始めたのだった。