地味子とアイドルなやつら
「いきなり何投げんのよ!!!
危ないじゃないの!!!!」


「スリルがあっていいでしょ?」


「スリルなんて求めてねぇわ!!この変態馬鹿野郎!!!」


「お褒めいただきありがとう。」


「褒めてねぇわ!!」


こいつ(早乙女彰)と話してたら息が続かない。
思わずゼーハーゼーハーとしていると、



「………老けた…」


「あんたらのせいだろうが!!!」


一ノ宮柊、本気でムカツク!!!



「大体、用はもう済んだでしょ。
さっさと教室に戻らして。」


サボりなんてたまったもんじゃない。



「ダメだ。」


そう言ったのは、最後に現れた小田桐廉。


「そうだよ。どうせならここで遊ぶ?
いや、一緒にサボろ♪」


神楽坂智もそれに賛同した。でも、



「嫌よ。
私は真面目なのがとりえなの。
私から真面目を取ったら何も残らないの。
だから教室に行く。」


戻って授業を受ける。

まぁ、たしかに教室はうるさいし、
自称熱血教師もうるさいけど、
こっちのカオスより全然マシ。


「マジで教室に戻っちゃうの、女の子チャン?」


「しつこいわね。
戻るって言ってんだから戻るの。
何度も言わせないで。」


早乙女彰にそう言って
ドアノブに再び手をかけると、


「へぇー、もう授業終わってんのに戻るんだー。
女の子チャンって、教室がそんなに好きなんだね。
もういっそのこと住んじゃえば?」


「住めるわけ無いでしょ!!

…て、えっ?授業終わってる……?」




「そう。終わってる。おわってる♪」


ウソでしょ。


早乙女彰は、小さい頃よく聴いた
某有名曲の替え歌をノリノリで歌い出した。


「あ〜きらのとけいはいまなんじ??♪
いま5じ いま5じ いま5じだ〜♪
あきらのとけいはいま5じラララ〜♪」


「歌うな。そして黙れ。ハゲろ。」


「僕もさんせーい!!
彰、ハゲろ。」

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