地味子とアイドルなやつら
「わかるわけ無いでしょ!!!!!
いきなり連れて来られたんだから!!!
ていうか、私入らないからね!!!こんな変な部活!!!」


大体、ここってホントに部室なの?
ただのこいつらのくつろぎスペースに見えるのは私だけ?



「…ナンデだよ……。」
オイ、小田桐廉。ボソッとしゃべるな。
まさか拗ねてるのか?えっ、いい年した高校生が?


「そんな事だろうと思ってたんだよねー!!
だからー、そんな時にはと思って、
チャンチャラチャッチャッチャー♪」
そこで早乙女彰があのアニメのリズムを言いながら取り出したのは、私の名前が書かれた入部届だった。



はっ?えっ、入部届?
「ちょっと待って。それ私書いた覚え無いんだけど!!!?」


「うん、だから俺チンが女の子チャンの名前を勝手に書いといたの。うふふふふふ。」
と、片手で紙をひらひらさせ、もう片方を口に当てムフフ顔の早乙女彰。


「何がうふふだよ!!気持ち悪い!!
てかそんなの偽造じゃない!!!返して!!!」

そんなもの出されてなるものか!!と、必死に奪おうと試みたが、やはりヤツのほうが普通に考えて高い。
すぐにヒョイっとかわされてしまった。


「おっと。返すも何も俺が書いたし。
じゃ、おれっち誰かそこらの偉い人に渡してくる〜♪」


ちょっと待って!!!!
そうやって追いかけようとしたら、
神楽坂智に腕を紐でグルグルと拘束された。
てか掴むだけでいいじゃない!!なんで拘束!!?


「逃げるといけないからね。我慢だよ、我慢☆」


意味わかんねぇよ!!
と、そこからあれよこれよと入部手続きを勝手にされたのであった。





………………………
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