甘い~秘密¨あたしの危険なドキドキ恋愛☆
「じゃあ、お姉さん、お兄さんにありがと言いましょう。」

 石川先生が言った。


「どうもありがとうございました!!」


「どういたしまして!!」


 子供達がタオルを体に巻きつけてプールから出て行った。

 残されたあたし達と先生。

 子供達が居なくなったのを確認して先生が…

「1時間だけ自由に使って良いって。どうする?泳いで行くか?」


「遊んで行く!!」

 隼人達が答えた。

 嬉しそうだ。 


 プールで遊んで良いの?

 でも…浮輪ないよ。


「菜々は、テストするぞ。10メートル泳げるか。」


 …………何であたしだけ…。


 納得いかない!!

 
 …………嫌だー!!!


 隼人達はすでに好き勝手遊んでるし…。


「菜々。俺が居る所まで泳いでみろ。」


 先生が少し先に立って待ってる。

 きっと先生の立ってる所が10メートルなんだ。

 
 あたしからしたら、結構厳しい距離だよ…。


「菜々ー!早く!!」

 先生が手招きしてる。

 あたしだって、出来るなら先生の所に行きたいけど…道のりが…遠いいっ!!
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