愛され姫様!?~天使と悪魔~
「俺の事迷惑だって…。」
「そうだよ!!迷惑だよ!高等部なのに中等部の私に付きまとうし告白されるし!!」
あぁ…涙がこぼれる…。
「…でも、でも好きなんだもん!!気づいちゃったんだもん!!」
「瑠耶さんといるほのちゃんがうらやましくて憎らしかった…っ!!私、私自分から突き放したのに…好きになっちゃったんだもん…っ…。」
「咲楽…。」
気づけば私はボロボロに泣いていた。
「…知ってたっつーのっ」
そう言って笑う。
「まだ好きだった。咲楽が俺の女になってくれること願ってた。だけど、俺の隣にお前いねぇんだもん。」
「…ごめんなさい…。」
「咲楽、」
瑠耶さんの両手に包まれる私の頬。
「好きだ。」
そして重なる唇――――――――――。