愛され姫様!?~天使と悪魔~
「あの、咲楽様…?」
「ごめんね、ほのちゃん…。」
「え?」
「私気づかなかった、ほのちゃんが苦しんでること…親友なのに、一番の友達なのに…ほのちゃんの力になれなかった…!」
そう、私はずっとほのちゃんに謝りたかった…。
だって、このままずっと一緒だった親友とギクシャクなんて嫌だから…。
「咲楽様…。」
「許してほしいなんて言わない、なんなら私を殴ってもいいよ。」
殴られることは覚悟してた。
だって、私はほのちゃんにとても残酷なことをしたから。
―――サクッ。
「!!!」
ほのちゃんの足音が近づいてくる。
「では、お言葉に甘えて…」
手を上げる。
覚悟をしていたからギュッと目をつぶる。