愛され姫様!?~天使と悪魔~
―――数か月後。
「なぁ、」
会議が始まる前に瑠耶に呼び止められた私。
「何?」
「お前の家に挨拶にいっちゃだめか?」
「…え…?」
持っているプリントを落としそうになる。
「いや…挨拶ぐらいはしといたほうが…って…。」
「あ、あぁ…お、お父さんに話通してみるよ…。」
私はそう言って会議室へと走った。
―ばくっ、ばくっ、
心臓が鳴りやまない…っ
(び、びっくりした…。結婚みたいな話になるかと…。)