愛され姫様!?~天使と悪魔~
桜が散るなら桜の下で踊る姫
〝コンコン〝
「失礼します。お嬢様朝でございます。」
にこやかなメイドに起こされる。
結局一睡なんてできるはずもなく朝を迎えてしまった。
「お嬢様…顔色が…」
心配そうに見るメイド。
「大丈夫。少し勉強しすぎただけだから。」
「そう…ですか?勉学も大切でしょうがお体のほうがお大事ですよ?無理なさらないでくださいね。」
「えぇ。」
制服に着替えて下へ降りる。
「真琴おはよう。」
「…。」
「真琴挨拶は?」
お母さんに言われてもしたくない。
お父さんにおはようと言われても返したくない。
黙って食卓を通り過ぎる。