愛され姫様!?~天使と悪魔~

「……嫌。」


「お嬢様…」


「嫌…嫌よ…」


「お嬢様食べてください。」


「嫌!!こんな家もう居たくない!!」


気が付けばそんなことを口走っていた。


「普通の家庭に生まれたかった!!許婚なんて決めないで学校終わったら寄り道して、友達と楽しく話して恋の話とかで盛り上がって……だけど…だけど違う…っ!!私は違う!!許婚も決められて、学校終わりの寄り道もできなくて友達なんてみんな私の肩書目当てで誰も私を見てくれない!!みんな…みんな雅を見てるっ!!こんな家に生まれなければよかった…っ…どんなに頑張っても褒められるのはいつも歩いたり、しゃべったりする雅だった…っ…私なんて生まれた意味もないっ!!雅ばかり…雅だけいればみんないいんだ!!」


言い始めたら止まらないことくらいわかっていた。


だけど止まらなかった。止めたくなかった。


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