愛され姫様!?~天使と悪魔~
「咲楽…」
「咲楽…お前を見ていなかったわけじゃない。」
京雅が口を開く。
「…っうっ…」
「咲楽は一人でいつも何でもできていた…。真琴が高校のときできなかった書道2段をお前は小学校6年生で成し遂げた。真琴ができなかった50m走夢の8秒台をお前は中学一年で7秒台近くになった。俺は天才だと思ったよ。もともと運動も武道もできない真琴の娘とは思えないくらい立派な子なんだ咲楽は。」
「それでも…っお母さんはいつも雅だったっ…許婚だって…」
「許婚は咲楽に幸せになってもらいたかったからよ…。」
「お父さん、本当はねお母さんのお兄さん、聖十伯父さんのお嫁さんの許婚だったの。お祖母様もよ?だから…許婚ができれば将来は約束だし、何より咲楽が幸せになると思ってた。」
「だけど間違いだったんだね…ごめんね咲楽…。」
〝ぎゅっ〝