愛され姫様!?~天使と悪魔~
あんなほのちゃんの顔は初めてだった。
どうしたんだろうか…。
そう思っているともう放課後だった。
私はほのちゃんに言われた通り体育館裏に行った。
「まだ来てないか…。」
まだ太陽が出ている時間。
朝よりも一層明るい太陽を顔に浴びて待つ、咲楽。
少し経った。
太陽も沈みかけている。
「さむっ…」
ぶるぶると体が震えだすほど肌寒くなってきた。
――――――――サクッ。
「…?」
―――――サクッ。
草を踏む音がだんだんと近づいてくる。
「ごめんなさい!咲楽様…遅くなってしまって…。」
息を切らして走ってきたのはほのちゃんだった。
「ほのちゃん…ううん、大丈夫だよ。」
「あの…。」
気恥ずかしそうに下を向いてもじもじし始めだした。
「どうしたの?」