天国の恋~雪と涙に染まる片恋~
「ごめんなさい、雄二っ・・・・・・。」


「・・・・・・そっか。優奈は、和人を選ぶんだ・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・俺、本気で優奈が好きだ・・・・・・。でも、俺は・・・・・・やっぱり兄の和人には勝てないなぁ・・・・・・。兄弟で何かを奪い合うなんて、初めてだったからさぁ・・・・・・。」



・・・・・・雄二は・・・・・・本気で私に恋してくれていたの・・・・・・?




「・・・・・・ほら、早く和人のところに行ってやって。」

「え・・・・・・?」




雄二が私に傘を渡して、私の背中を優しく押した。


びっくりして振り返ると・・・・・・雄二の目には、うっすらと涙がたまっていた・・・・・・。
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