君が笑うなら。。。
急遽、連れ出された日比野。
一体、何の用事があるのだろうか?と少し疑問に思いつつ
高石の後ろをついていく。
そして連れて来られたのは生徒会室であった。
日比野「えっ?なぜに生徒会室?」
高石「ちょっとしたお手伝い。それに誰もいないしね。」
少し意味深な言葉を発し、中に入る。
中には折り畳みの椅子と机が5つほど並べられていた、
机の上には生徒会の資料らしきものが散らばっていた。
生徒会室はそこまで広くなく普通の学内の部室より広いくらいの作りであった。
日比野「誰かに聞かれたらまずい話なのか?」
高石「そういうわけじゃないけど。この事を頼めるのは日比野くんだけなのよ。」
そういいながら高石は机の上の資料を少し片付け始めた。
高石「放課後、生徒会があってさぁ少し片付けとかで机動かさないといけないから手伝って。」
日比野「あぁ、別に全然いいんだけど、それって俺じゃなきゃだめなのか?」
高石はニッコリと笑いフフっと言いながら日比野方へと向き直った。
高石「話があるって言ったでしょ?話ついでに手伝ってよ。」
日比野「あ・・・あぁ。」
高石は学年内で男子にもっとも人気のある女子であり、当然のごとく可愛いのである。
日比野はその可愛いらしい笑顔に少し照れながら返事をした。
日比野「でさ、話ってなんだよ?」
高石「うん、実はさ・・・あ、日比野くんそこの机、こっちに運んでほしいな。」
日比野「おう。」
指示を出しながらテキパキと机の上の資料を片付けていく。
高石「その話っていうのは日向のことなんだけどさ。」
日比野「日向?・・・」
聞いたことあるような名前だがあまり聞きなれないので疑問にふと思う。
高石「あ、そっか。名前じゃ分かりづらいよね。杉浦日向のことって言ったほうが分かりやすいかな?」
日比野はそこでようやく気づいたようだ。
どうやら杉浦の事で話があるようだ。
日比野はあぁっという顔をした。
高石「日向って日比野くんから見てどんな感じに見える?」
日比野「俺から見て?ん~・・・そうだな、落ち着いてて喋んなくて無表情で無愛想なやつって感じかな。」
素直に回答した日比野。
高石「ハハハ、日比野くんは素直だね。みんなそう思ってても中々、口にしないよ。」
日比野「俺は馬鹿正直だからな。あ、でもさあいつそう見えるだけで実はそうじゃないのかもって俺は思うんだ。」
高石はえっ?と少し驚いた。日比野は机を指定された場所に
運ぶと続けてこう言った。
日比野「昨日、放課後に俺が提出し忘れた課題の問題を聞いたらさらっと教えてくれてさ、少しだけ喋ったんだけどそん時の杉浦は普通の女子と大差なかったかな。」
高石「へぇ~、日向がねぇ。フフフ。」
また笑顔でクスクスと笑い出す。
高石「みんな、知らないだろうけどあの娘って意外に明るい子なんだよね。」
資料を手元できれいに整えながら喋り続ける。
高石「あの娘とは私、幼馴染なんだ。だから昔から日向の事知ってるの。それに家も近所だしさ。いまだに一番、仲のいい親友なんだよね。」
高石は嬉しそうに話す反面少し寂しそうな顔をした。
高石「でも日向って私以外とまったく面識もとうとしないのよね。それが私としては凄く不安なんだ。」
日比野も机の資料をまとめながら背中で聞いていた。
日比野「何が不安なんだよ?」
高石に問いかける。
ハァッとため息をつきながら答える。
高石「これから社会でやってけるのかよ・・・」
日比野「お前はお母さんか。」
思わず突っ込む日比野。
フフッと笑う高石。
高石「あの娘とは長い付き合いだし、私には分かるのよ。もっと普通にみんなと接する事が出来るんだって。」
手元の資料をととのえ終わると資料箱に集め始めた。
高石「だからこそせっかくの高校生活を私とだけの思い出で終わってほしくないっていうかさ・・・フフ、やっぱりお母さんみたいね、私。」
高石に資料を手渡しながら日比野はこう言った
日比野「うん、お母さんみたいだな。でもそれくらい心配してくれる友達がいるのはスゲーいい事だと思うよ。」
高石「お、日比野くん。良いこと言うねぇ。」
いたずらっぽく笑う高石。
一体、何の用事があるのだろうか?と少し疑問に思いつつ
高石の後ろをついていく。
そして連れて来られたのは生徒会室であった。
日比野「えっ?なぜに生徒会室?」
高石「ちょっとしたお手伝い。それに誰もいないしね。」
少し意味深な言葉を発し、中に入る。
中には折り畳みの椅子と机が5つほど並べられていた、
机の上には生徒会の資料らしきものが散らばっていた。
生徒会室はそこまで広くなく普通の学内の部室より広いくらいの作りであった。
日比野「誰かに聞かれたらまずい話なのか?」
高石「そういうわけじゃないけど。この事を頼めるのは日比野くんだけなのよ。」
そういいながら高石は机の上の資料を少し片付け始めた。
高石「放課後、生徒会があってさぁ少し片付けとかで机動かさないといけないから手伝って。」
日比野「あぁ、別に全然いいんだけど、それって俺じゃなきゃだめなのか?」
高石はニッコリと笑いフフっと言いながら日比野方へと向き直った。
高石「話があるって言ったでしょ?話ついでに手伝ってよ。」
日比野「あ・・・あぁ。」
高石は学年内で男子にもっとも人気のある女子であり、当然のごとく可愛いのである。
日比野はその可愛いらしい笑顔に少し照れながら返事をした。
日比野「でさ、話ってなんだよ?」
高石「うん、実はさ・・・あ、日比野くんそこの机、こっちに運んでほしいな。」
日比野「おう。」
指示を出しながらテキパキと机の上の資料を片付けていく。
高石「その話っていうのは日向のことなんだけどさ。」
日比野「日向?・・・」
聞いたことあるような名前だがあまり聞きなれないので疑問にふと思う。
高石「あ、そっか。名前じゃ分かりづらいよね。杉浦日向のことって言ったほうが分かりやすいかな?」
日比野はそこでようやく気づいたようだ。
どうやら杉浦の事で話があるようだ。
日比野はあぁっという顔をした。
高石「日向って日比野くんから見てどんな感じに見える?」
日比野「俺から見て?ん~・・・そうだな、落ち着いてて喋んなくて無表情で無愛想なやつって感じかな。」
素直に回答した日比野。
高石「ハハハ、日比野くんは素直だね。みんなそう思ってても中々、口にしないよ。」
日比野「俺は馬鹿正直だからな。あ、でもさあいつそう見えるだけで実はそうじゃないのかもって俺は思うんだ。」
高石はえっ?と少し驚いた。日比野は机を指定された場所に
運ぶと続けてこう言った。
日比野「昨日、放課後に俺が提出し忘れた課題の問題を聞いたらさらっと教えてくれてさ、少しだけ喋ったんだけどそん時の杉浦は普通の女子と大差なかったかな。」
高石「へぇ~、日向がねぇ。フフフ。」
また笑顔でクスクスと笑い出す。
高石「みんな、知らないだろうけどあの娘って意外に明るい子なんだよね。」
資料を手元できれいに整えながら喋り続ける。
高石「あの娘とは私、幼馴染なんだ。だから昔から日向の事知ってるの。それに家も近所だしさ。いまだに一番、仲のいい親友なんだよね。」
高石は嬉しそうに話す反面少し寂しそうな顔をした。
高石「でも日向って私以外とまったく面識もとうとしないのよね。それが私としては凄く不安なんだ。」
日比野も机の資料をまとめながら背中で聞いていた。
日比野「何が不安なんだよ?」
高石に問いかける。
ハァッとため息をつきながら答える。
高石「これから社会でやってけるのかよ・・・」
日比野「お前はお母さんか。」
思わず突っ込む日比野。
フフッと笑う高石。
高石「あの娘とは長い付き合いだし、私には分かるのよ。もっと普通にみんなと接する事が出来るんだって。」
手元の資料をととのえ終わると資料箱に集め始めた。
高石「だからこそせっかくの高校生活を私とだけの思い出で終わってほしくないっていうかさ・・・フフ、やっぱりお母さんみたいね、私。」
高石に資料を手渡しながら日比野はこう言った
日比野「うん、お母さんみたいだな。でもそれくらい心配してくれる友達がいるのはスゲーいい事だと思うよ。」
高石「お、日比野くん。良いこと言うねぇ。」
いたずらっぽく笑う高石。